広島大学大学院医歯薬保健学研究科

消化器⋅代謝内科学

(広島大学病院 旧第一内科)

業績・活動

臨床研究

2015.07.15

「課題名:肝炎ウイルス感染モデルにおける細胞障害性T細胞の免疫応答の解析」について


○研究の意義・目的
 B型肝炎ウイルス(HBV)が持続感染する患者の多くは慢性肝炎を発症し、肝硬変、肝癌へと病態が進行します。HBV自体では肝障害を起こさず肝炎ウイルス感染肝細胞を取り囲む宿主の免疫によって肝炎が発症するとされていますが、その機序は明らかではありません。
 原因の一つとして肝炎の病態を検討するための有効な動物モデルが限定されていることが挙げられます。HBVは、ヒトおよびチンパンジーの肝細胞にのみ感染可能で、チンパンジーは優れた感染モデル動物ですが、倫理的、経済的に問題があります。
我々は、マウス肝臓が部分的にヒト肝細胞に置換されているヒト肝細胞キメラマウスを用いてHBVを接種することでHBV感染マウスを作製し、成人由来のヒト末梢血から回収された単核球(PBMC)を投与することでHBV感染肝細胞を傷害するモデルの作製に成功しました。
 今回、投与する単核球成分からHBV特異的T細胞クローンを作製し、慢性肝炎発症のメカニズムについて検討する為に、この研究を計画しました。


○研究対象者
承認後から平成28年3月31日までの間に応募いただいた、肝機能が正常な健常者を対象とします。


○研究方法
本研究は,健常者を対象に、ヒト白血球型抗原HLAのタイピングを行います。HLA-A24の方から1回20mLの採血を行い比重遠心法にて単核球成分を回収します。回収された単核球成分を理化学研究所(統合生命医科学研究センター(横浜事業所))へ送付しHBV特異的T細胞クローンを作製します。作製されたHBV特異的T細胞をHBV感染マウスへ投与し病理学的、生化学的、免疫学的に解析します。また、作製されたHBV特異的T細胞に対し種種のサイトカインの添加を行いin vitroの実験も行います。
個人を特定できる情報は一切使用しません。


以下の機関と共同で研究します。
理化学研究所(統合生命医科学研究センター(横浜事業所))


○研究期間
○年○月○日(委員会承認後)~28年7月31日


○個人情報の保護について
調査内容につきましては、プライバシー保護に十分留意して扱います。情報が個人を特定する形で公表されたり、第三者に知られたりするなどのご迷惑をお掛けすることはありませんのでご安心ください。


○お問い合わせ先
この研究についてもっと詳しく知りたいときや、わからないこと、心配なことがありましたら、遠慮なく下記までご連絡ください。


広島大学病院 〒734-8551 広島市南区霞1-2-3  電話:082-257-5191
研究責任者 : 消化器・代謝内科 教授  氏名 茶山 一彰
研究担当者 : 消化器・代謝内科 助教  氏名 平賀 伸彦