研究拠点の概要

Research base

VISION

新規治療法の開発と世界で活躍する
高度医療人育成を目指して

近未来に世界的に急増する肝不全・肝癌死に対して、
世界でも肝臓・消化器研究拠点(旧広島肝臓プロジェクト研究センター)にしかない技術を生かし、
各方面との共同研究体制を強化して、肝疾患に対する新規治療開発を目指しています。
又、研究の過程を通じ医師、大学院生、外国人ポスドク、コーディネーターの
教育を行い、研究科の教育にフィードバックすることで、世界的な研究拠点を形成し
研究マインドを有する医療関係者の育成も行っていきます。

沿革

 肝臓・消化器研究拠点(旧広島肝臓プロジェクト研究センター)は平成15年に理学研究科の吉里勝利教授、医歯薬学総合研究科の浅原利正外科学教授(前広島大学学長)、茶山一彰消化器・代謝内科学教授(現医療イノベーション共同研究講座教授)の3名により、肝臓に関する研究、知識の共有を目的に設立されました。設立当初は吉里勝利教授、立野知世博士により作製されたヒト肝細胞を移植したキメラマウスを利用した、再生、ウイルス感染などに関する研究を行うことを主な目的としていました。
 平成16年には広島大学のプロジェクト研究センターの一つとして認定され、現在に至っています。吉里先生が定年退官された後の後任にはフェニックスバイオ株式会社の立野知世部長が、浅原利正教授が学長に就任され、その後は後任の大段秀樹教授が引き続き研究活動を行っています。

背景

なぜ今肝臓研究が大切か?
世界の肝癌死亡は将来著増する

世界には5億人以上の肝炎ウイルスキャリアが存在しており、地球人の10人~20人に一人は肝炎ウイルスを持っています。また日本では非ウイルス性肝癌が著増しています。
肝炎疾患患者の病状進行、飽食や飲酒による脂肪性肝疾患の増加により肝不全死は近未来に世界的に著増することが予想されます。
移植治療には限界があるため、単なる薬物治療に依らない画期的な治療法の開発が急務となっています。