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2023年02月09日

瀧川英彦先生の論文がCancers誌にアクセプトされました。

論文名 : Comprehensive analysis of gene expression profiling to explore predictive markers for eradication therapy efficacy against Helicobacter pylori-negative gastric MALT lymphoma

コメント : へリコバクターピロリ(Hp)感染陰性にも関わらず除菌レジメによる治療で寛解が得られる胃MALTリンパ腫の一群があり、この病態解明、除菌治療奏功性予測マーカーを探索することを目的にこの研究を行いました。網羅的解析により、除菌治療奏功例では、がん関連遺伝子群の発現が低く、感染関連遺伝子群の発現が高いことを見出し、治療奏功性予測マーカーとなりうる遺伝子候補を絞りこんでいきました。どれも有望なマーカーにみえ、なかなか候補遺伝子を絞りきれず、多数の遺伝子についてvalidationを行った結果、膨大な回数のreal time PCRを行うこととなり、大変苦労しました。庄原赤十字病院出向中に開始し、足掛け4年に及んだ研究で、本論文の責任著者にもなっていただいた弓削亮先生と、構想段階から徹底的に議論を重ね、一緒に形にした、非常に思い出深い論文で、わたしの研究生活の中でも大切な1編となりました。