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2023年04月12日

木南貴博先生の論文がCancers誌にアクセプトされました。

論文名 : Evaluation of Response to Atezolizumab plus Bevacizumab in Patients with Advanced Hepatocellular Carcinoma using the Combination of Response Evaluation Criteria in Solid Tumors and Alpha-fetoprotein

コメント : 今回、当院で肝細胞癌に対してアテゾリズマブ/ベバシズマブ併用療法を導入した患者様の、予後とCT/MRIでの画像効果判定の関係とそれらを含めた予後因子を探索しました。化学療法導入から約12週間後の画像検査でのRECIST判定において、全生存期間・無増悪生存期間について、奏功群・stable disease(SD)群・progressive disease(PD)群はそれぞれ層別化されました。一般的に、奏功群は治療継続、PD群は治療変更を検討しますが、SD群の中で治療継続もしくは変更するべきかについては臨床上の疑問点でした。そのため、SD群について注目し、化学療法導入から6週間後時点のAFPが、導入時と比較して25%以上上昇することが、PDに寄与する因子として描出されました。データ収集からデータ解析、論文化まで全てが初めての経験であり、非常に苦労しましたが、なんとか形にすることができ、大変うれしく思います。ご指導いただきました河岡先生、網岡先生、患者様に携わっていただいた肝臓グループの先生方に感謝申し上げます。