2023年06月09日
上平祐輔先生の論文がBMC gastroenterology誌にアクセプトされました
論文名 : Impact and usefulness of the transition to the new MAFLD classification for non-B, non-C HCC: A retrospective cohort study
コメント : NAFLDに代わる脂肪性肝疾患の新たな概念であるMAFLD(metabolic dysfunction-associated fatty liver disease)は、ウイルス制御時代における肝発癌の主要な原因である代謝異常の存在に重点を置いており、発癌リスクの高い脂肪肝症例の拾い上げに期待されています。今回はその有用性を、肝癌症例を対象に疫学的観点から検証しました。一般集団におけるMAFLDの有病率は3割程度と言われていますが、肝癌症例では実に9割にも達しており、経時的にもNAFLDと比べて顕著な増加傾向を示していました。まだまだ定着した概念とは言い難く、それゆえにstudy designの設定などで苦労することも多々ありましたが、論文化できたことを大変うれしく思います。ご指導いただいた中原先生、またご意見をくださった全ての先生に感謝申し上げます。