2024年01月05日
Vu Thi Hanh Nhu 先生の論文がWorld Journal of Clinical Oncology 誌にアクセプトされました。
論文名 : Population-based X-ray gastric cancer screening in Hiroshima prefecture, Japan
コメント : 過去39年間(1983年から2021年まで)の広島県における対策型胃X線検診の結果についてまとめてみました。受診者数と胃がん発見数はともに減少してきていますが、胃がん発見率は約0.1%に一定しており、陽性反応的中率は、近年、有意に上昇してきています。発見される食道がん数・率も、近年、増加してきています。1つの胃がんを発見するための費用はX線・精査内視鏡両方を合わせると約420万円でした。胃X線検診は胃がん発見に有効ですが、費用が課題の1つとして挙げられます。
対策型胃X線検診に関する報告は少なく、貴重な報告と考えています。今回、このように論文にまとめて発表することができました。関係の先生方に心より感謝申し上げます。