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2024年01月16日

岡 志郎教授の論文がThe American Journal of Gastroenterology誌にアクセプトされました。

論文名 : Treatment decision for locally resected T1 colorectal carcinoma – Verification of the Japanese guideline criteria for additional surgery based on long-term clinical outcomes

コメント : 大腸癌研究会プロジェクト研究 「pT1大腸癌のリンパ節転移の国際共同研究」プロジェクトの主目的(Primary endpoint)である「大腸癌治療ガイドラインの妥当性を検証」の論文です。浸潤癌である大腸粘膜下層浸潤(T1)癌の治療の原則はリンパ節郭清を伴う腸切除ですが、転移リスクが極めて低い癌が存在します。このような症例に対して内視鏡切除後に過剰治療となる追加外科切除を可及的に減じる必要があります。しかし、欧米と本邦において十分なコンセンサスがなく取り扱いも異なっていることが大きな課題とされてきました。今回、大腸癌研究会に所属する27施設4719例の大腸T1癌について長期予後も含めて詳細に検証することで、本邦ガイドラインの妥当性を明らかにしました。今回の結果が、我が国のみならず世界の大腸T1癌の臨床・基礎研究の環境に大きな良い影響を与えることを期待しています。本論文作成にあたりアドバイスを頂きました本研究プロジェクトリーダーの防衛医科大学校外科学講座 上野秀樹教授にこの場を借りて感謝いたします。