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2024年01月15日

水野純一先生の論文がBMC Gastroenterology誌にアクセプトされました。

論文名:Predictive factors for esophageal stenosis in patients receiving prophylactic steroid therapy after endoscopic submucosal dissection for esophageal squamous cell carcinoma

コメント:表在性食道扁平上皮癌(ESCC)に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後の食道狭窄(ES)の予防法が注目されています。現在、ステロイド投与は予防的治療として使用されていますが、予防的ステロイド治療中のESの危険因子はまだ不明確です。そこで、本研究ではESCCに対するESD後に予防的ステロイド投与を受けた患者における難治性ESの危険因子をレトロスペクティブに評価し、検討いたしました。内容はESCC患者795例(854病変)のうち、局所トリアムシノロンアセトニド(TrA)投与および/または経口プレドニゾロン投与を受けた患者180例(211病変)を本研究の対象としました。ESD後のESに対して実施した内視鏡的バルーン拡張術(EBD)の総数と臨床所見(腫瘍径(≤40, >40 mm)、ESD歴または化学放射線療法[CRT]、全周切除、筋層損傷、経口プレドニゾロンの追加投与、TrA注入によるEBD、CRTの追加)を、EBDを8回以上必要とした難治性ES患者と非難治性ES患者で比較し検討いたしました。多変量ロジスティック回帰分析の結果、ESD歴、CRT歴、腫瘍径、全周切除の因子が難治性ES発症と関連していました。

この研究結果に辿り着けたことを、卜部先生をはじめとするご指導いただいた先生方に深く感謝申し上げます。