2024年01月26日
福原基允先生の論文がCancer Medicine誌にアクセプトされました。
論文名 : Clinicopathological and Genomic Features of Superficial Esophageal SCC in Non-Drinker, Non-Smoker Females
コメント : 食道扁平上皮癌の主な発症リスクは飲酒と喫煙とされています。しかし日常診療において飲酒や喫煙といった発症リスクをもたない女性の患者にも食道扁平上皮癌が認められることがあり、その詳しい発癌メカニズムなどは明らかになっていません。
本研究では非飲酒・非喫煙女性に発症した食道扁平上皮癌の臨床病理学的特徴と癌ゲノムについて検討を行い、逆流性食道炎を持つ高齢の非飲酒・非喫煙女性では,まだら食道がなくても胸部中部食道後壁に角化を伴う0-IIaの縦長の食道扁平上皮癌が発生することがあり、それらの病変のゲノム景観はCDKN2A alterationsが多く、KMT2D alterationsが少ないことが明らかになりました。
論文作成にあたりご指導いただきました卜部祐司先生、岡志郎教授をはじめとする全ての先生方に心より感謝申し上げます。