2024年07月26日
小坂正成先生の論文がLivers誌にアクセプトされました。
論文名 : Hepatitis B virus preS1 and hepatitis B surface antigen ratio is a predictive marker for the occurrence of hepatocellular carcinoma
コメント : この論文ではB型慢性肝疾患患者におけるpreS1/HBsAg比の有用性について検討しました。以前、preS1/HBsAg比が肝発癌の予測マーカーとなる可能性があることを報告しましたが、核酸アナログ療法がpreS1/HBsAg比に与える影響を評価した研究はなく、今回核酸アナログ療法におけるpreS1/HBsAg比と発癌との関連を評価しました。preS1/HBsAg比は核酸アナログ治療適応の有無にかかわらず、肝細胞癌の発癌率と関連するだけでなく、肝線維化の進行や臨床病期を予測する有用なマーカーになりうることが明らかになりました。論文作成にあたりご指導いただきました藤野初江先生、柘植雅貴教授をはじめとする全ての先生方に心より感謝申し上げます。