2024年09月05日
卜部祐司先生の論文がClinical Journal of Gastroenterology誌にアクセプトされました。
論文名:A case of colon cancer implanted on endoscopic resection ulcer certified by cancer genomic testing
コメント:この報告は、進行大腸癌から遊離した癌細胞が、肛門側の直腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後の潰瘍に生着した症例報告です。従来より、同時切除した腫瘍の潰瘍底に癌細胞の生着を疑う症例は存在していましたが、それを証明することは困難でした。本症例では、がんゲノム解析により、同時性癌からの遊離癌細胞が内視鏡治療後の潰瘍底に生着したことを証明した最初の報告となります。この経験を踏まえ、今後、遊離癌細胞の生着を疑う症例に対して、ゲノム解析が有用であるかを検討する研究を進めていく予定です。