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2024年09月13日

豊島 元先生の論文がCancers誌にアクセプトされました。

論文名:Clinicopathologic Features of Early Gastric Cancer after Helicobacter pylori Eradication in Japanese Patients: A Comparative Study between Early (≤ 10 Years) and Late (> 10 Years) Onset

コメント:ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌は胃がん予防に有効ですが、その効果には限界があり、除菌後のフォローアップで胃がんが見つかることがあります。しかし、サーベイランス間隔の基準は明確ではありません。多くの胃がんは分化型ですが、一部に未分化型も含まれ、病理学的特徴が異なります。本研究では、除菌後10年以内と10年以上経過後に発生した分化型および未分化型胃がんの特徴を調査しました。このことは、適切なサーベイランス間隔の設定に役立つと考えます。特に、10年以上経過後の分化型胃がんでは喫煙と軽度から中等度の萎縮がリスク因子であり、未分化型では悪性度の高い分化型混在癌が10年以内に発生したものより多いことが示唆されました。論文作成にあたり、小刀先生、桑井教授、岡教授をはじめご指導いただいた先生方に感謝申し上げます。