2024年11月21日
三浦崚一先生の論文がJournal of Gastroenterology誌にアクセプトされました。
論文名:Serum IL-6 concentration is a useful biomarker to predict the efficacy of atezolizumab plus bevacizumab in patients with hepatocellular carcinoma
コメント:アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法は従来の全身療法と比較し高い奏効率を有しておりますが、一方で投与初期の段階から不応となる症例も少なからず存在しており、どのような患者に奏功しやすいのか、予後予測のバイオマーカーの探索は大きな課題の一つです。今回の論文ではアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法と従来の全身療法の代表的薬剤であるレンバチニブを投与された患者の治療前血清より17種類のサイトカインを測定し、アテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法の予後予測に有用であるサイトカインの同定を試みました。その結果IL-6がアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法のバイオマーカーとなる可能性が示唆されました。
論文作成にあたりご指導を頂きました大野先生をはじめ、すべての先生方に心より感謝申し上げます。