2024年12月06日
中村一樹先生の論文がSurgical Endoscopy誌にアクセプトされました。
論文名 : Comparative study of therapeutic outcomes in patients who developed hepatolithiasis after hepaticojejunostomy : balloon-assisted enteroscopic approach versus percutaneous transhepatic approach
コメント : この研究では、胆膵領域の術後合併症として生じる肝内結石に対して内視鏡的治療と経皮的治療とを比較し、治療成績や有用性について検討しました。
術後の肝内結石では繰り返す急性胆管炎や肝膿瘍などの感染症の原因や、胆管癌の原因にもなり得るため治療が必須となりますが、両治療法ともに技術的難易度は高く容易ではありません。
今回の検討では、両治療で達成率や合併症に大きく差はないものの、内視鏡治療では入院期間や治療回数が少なくなることで患者様のご負担を軽減できる可能性が示唆されました。
研究および論文作成をご指導いただきました石井康隆先生および膵臓研究室の諸先生方に感謝申し上げます。