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2024年12月18日

森 豪先生の論文がPancreatologyにアクセプトされました。

論文名:Optimal indication of adding pancreatic juice cytology in the diagnosis of malignant intraductal papillary mucinous neoplasm of the pancreas

コメント:膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の手術適応を決める上で重要な所見(high-risk stigmata)の一つに膵液細胞診陽性がありますが、膵液細胞診目的のルーチンのERCPは、感度の低さとERCP後膵炎の発症率の高さから、ガイドラインでは推奨されていません。
この研究では、悪性IPMNの診断を目的とした膵液細胞診実施を検討すべき所見を解析し、‟尾側膵萎縮を伴う主膵管径の急峻な変化“という所見が膵液細胞診陽性の有意な予測因子であることと、膵液細胞診目的の経鼻膵管ドレナージカテーテル留置がERCP後膵炎の有意な危険因子であることを報告しました。IPMN由来癌を安全かつ確実に診断することに寄与できる可能性があります。
論文作成にあたり、ご指導いただきました石井康隆先生をはじめとするすべての先生方に心より感謝申し上げます。