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2025年04月13日

北台友貴先生の論文がDigestive Endoscopyにアクセプトされました。

論文名 : Endoscopic features differentiating non-Helicobacter pylori Helicobacter-induced gastric mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma with a nodular gastritis-like appearance and Helicobacter pylori-induced conventional nodular gastritis


コメント : 従来、鳥肌胃炎はHelicobacter pylori(HP)感染によって引き起こされることが広く知られてきましたが、近年、HPの類縁菌種である、Non-Helicobacter pylori helicobacters(NHPH)感染例の中で、鳥肌胃炎に類似した特異な内視鏡像を呈する胃MALTリンパ腫症例をしばしば経験するようになり、着目してきました。
このNHPH感染性の胃MALTリンパ腫の症例を、地方会での1例報告として発表した際に、岡教授より通常のHP感染性の鳥肌胃炎との内視鏡像の違いに注目して比較検討してはどうかと御助言をいただき、内視鏡的な比較における着眼点について御指導をいただきました。
これらの2つの病態は類似した内視鏡像を呈しますが、 悪性度の違いを踏まえると、内視鏡的に適切に鑑別することが臨床的に重要です。本研究では、両者を、結節の形態や分布といった所見に基づき、内視鏡的に鑑別が可能であることを示しました。
地方会での症例報告を契機に検討を開始し、原著論文にまで仕上げることができ、コンセプトや内視鏡像のポイントに関して研究の根幹となるアイデアをいただいた、岡 志郎教授に、心より感謝申し上げます。また、細菌ゲノムの検出を始めとする研究の遂行、データ解析、論文作成にあたり、瀧川先生には手厚い御指導をいただきました。この場をお借りして、本研究にご協力いただいた全ての先生方に、心より感謝申し上げます。