2026年05月06日
才野正新先生の論文がEndoscopy誌にアクセプトされました。
論文名 : Long-term Local Recurrence and Survival after Colorectal Endoscopic Submucosal Dissection: A Prospective Multicenter Real-world Cohort Study
コメント : 内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic submucosal dissection: ESD)は、大腸腫瘍に対する内視鏡治療として広く行われていますが、大腸ESD後の長期アウトカムについて、実臨床に基づく前向きデータは依然として限られていました。この度、広島GI内視鏡リサーチグループにて実施した多施設共同前向きコホート研究のデータを基に、大腸ESD後の長期局所再発を中心に検討し、報告いたしました。
本コホート研究では、大腸ESD後の累積局所再発率は1年0.06%、3年0.64%、5年0.75%と低率であり、リアルワールドにおいても大腸ESD後の長期的な局所制御が良好であることが示されました。特記すべき点として、治癒切除例では局所再発を認めませんでした。一方で、非治癒切除例ではESD後数年を経て局所再発を認める症例があり、追加外科切除が行われない場合には、長期的なサーベイランスが重要であると考えられました。
本研究は、広島地域の各施設の先生方による質の高い内視鏡治療と症例集積、データ収集等の多大なるご尽力によって得られた成果であり、改めて心より御礼申し上げます。また、本論文の執筆にあたり多大なるご指導を賜りました桑井寿雄先生、岡 志郎先生をはじめとする先生方に、心より感謝申し上げます。
