2026年06月23日
西村朋之先生の論文がSurgical Endoscopy誌にアクセプトされました。
論文名 : Recurrence rates following endoscopic mucosal resection versus endoscopic submucosal dissection for colorectal polyps: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials
コメント : 本論文は、留学先であるトロント大学 St. Michael's Hospital 在籍中に執筆したものです。
側方発育型大腸腫瘍(LST)に対し、内視鏡的粘膜切除術(EMR)と内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)が二大治療法として確立されていますが、両者の有効性・安全性の比較については、これまで後ろ向き研究や観察研究が中心でした。本研究では、ランダム化比較試験(RCT)に限定したシステマティックレビューおよびメタアナリシスを行い、より質の高いエビデンスに基づいて両治療法を比較しました。
中国・フランス・日本で実施された3件のRCT(計484例)を統合した結果、ESDはEMRと比較して局所再発を有意に低減しました(オッズ比3.24、95%信頼区間1.58–6.64)。一方で、総偶発症・出血・穿孔の発生率には両群間に有意差を認めませんでした。これらの結果から、ESDはLSTの再発抑制において優れた治療法であることが示唆されました。
本論文の作成にあたり、留学という貴重な機会を与えてくださった岡 志郎教授、桑井寿雄教授をはじめとする諸先生方、ならびに留学先でご指導いただいた Christopher W. Teshima 先生に心より感謝申し上げます。
