2026年07月27日
西村朋之先生の論文がEndoscopy International Open誌にアクセプトされました。
論文名 : Narrow-Band Imaging vs. Magnifying Chromoendoscopy for the Diagnosis of Early Colorectal Cancer Invasion Depth: Systematic Review and Meta-Analysis
コメント : 本論文は、留学先であるトロント大学 St. Michael's Hospital 在籍中に執筆したものです。
T1大腸癌における粘膜下層深部浸潤(T1b)の診断は、内視鏡切除で完結できるか外科切除を要するかを左右します。従来 pit pattern 診断が判定の標準とされてきましたが、Narrow-Band Imaging(NBI)と拡大色素内視鏡(MCE)を同一条件下で直接比較した検討は乏しく、NBI単独での診断がどこまで許容されるかは不明でした。本研究では、同一の病変を NBI と MCE の両方で観察した比較研究に限定し、ベイズ流 bivariate HSROC モデルを用いたメタアナリシスを行いました。10研究・計2,814病変を統合した結果、感度・特異度は NBI が75.4%・94.5%、MCE が79.8%・93.8% と両者に明確な差を認めませんでした。両モダリティとも高い特異度を有し、不必要な外科手術の回避に有用であることが示唆されました。
本論文の作成にあたり、留学という貴重な機会を与えてくださった岡 志郎教授、桑井寿雄教授をはじめとする諸先生方、ならびに留学先でご指導いただいた Jeffrey D. Mosko 先生に心より感謝申し上げます。
