2026年09月23日
宇田昂弘先生の論文がDEN Open誌にアクセプトされました。
論文名 : Gel immersion endoscopic mucosal resection with submucosal injection for superficial esophageal squamous neoplasms (with video)
コメント : 本論文では、15 mm以下の表在型食道扁平上皮腫瘍に対し、gel immersion下に粘膜下注入を併用してスネア切除を行うendoscopic mucosal resection(EMR)について、その実施可能性および安全性を検討しました。
10例13病変を対象に検討した結果、technical success rateは92%(12/13)で、内視鏡的一括切除率および組織学的一括切除率はいずれも85%(11/13)でした。また、穿孔、後出血、gelに関連する有害事象は認めませんでした。一方、化学放射線療法後の瘢痕病変では十分なliftingが得られず手技を完遂できなかったことから、高度な線維化を伴う病変では適応に限界がある可能性も示されました。
本手技は、gel immersionによる安定した視野のもとで、粘膜下注入を併用することにより、病変を直接確認しながらスネア切除できる点が特徴です。特に、小型で線維化の乏しい表在型食道扁平上皮腫瘍に対して、従来のEMRを補完する治療選択肢となる可能性があります。今後、さらなる症例集積や比較検討を通じて、その安全性、適応および臨床的位置づけを明らかにしていく必要があると考えています。
最後に、本研究を遂行するにあたり多大なるご指導を賜りました岡 志郎教授、卜部祐司先生をはじめ、ご協力いただいたすべての先生方に深く感謝申し上げます。
