初鹿 佳輝先生

平成29年広島大学卒の初鹿佳輝と申します。私は初期研修をJA広島総合病院、後期研修を広島赤十字原爆病院でお世話になりました。初期研修2年目夏頃までは自分の専門科についてあまり考えておりませんでしたが、処置が多く、幅広い領域の検査・治療を行うことができる消化器代謝内科を専門科として選択しました。また広島生まれ広島育ちであり、学生時代も過ごした広島大学の消化器代謝内科に入局を希望しお世話になることになりました。

上記経緯で消化器内科を選びはしたものの、初期研修の時は先生方の検査・治療の見学のみすることが多く患者様に医療を提供しているという実感があまり湧いておりませんでした。しかし後期研修に入ると腹部エコーから始まり内視鏡検査・治療、穿刺処置など徐々に自分ができる事が多くなっていき、それに伴い患者様に感謝していただくことが増えていきました。同時に自分がしなくてはいけない事も多くなり仕事に割く時間も増えましたが、感謝されること、必要とされることによる充実感は大きく、消化器内科を選んでよかったと思うことが多くなりました。3年間の後期研修を終え現在は大学病院に勤務をしております。別の病院で後期研修をした同期医師と話をすると、病院によって独自のルールや方法に違いがあることを知りました。また当然ではありますが、所属医師数や施行されている検査数など市中病院とは違い、大学病院に帰学し改めて大きな組織の一員であることを実感しました。来年からは大学院生として研究を中心に業務をすることになるかと思われます。

個人的には患者様と接する臨床が好きで消化器内科に入りましたが、こういう研究の積み重ねによって充実した臨床が行われているということを自覚し一所懸命研究に邁進する所存です。このように振り返ると、学生時代・初期研修医時代の自分と比較し精神的に成長したなと実感しております。消化器内科は忙しいイメージがあるかもしれませんが、消化器内科はどの病院も優しい先生ばかりなので、是非見学や研修をしてみてください。